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​夕書房「 したてやのサーカス 」

茨城県つくば市を本拠地とするひとり出版社「 夕書房 」より、仕立て屋のサーカスについて書かれた

書籍「したてやのサーカス」が出版される事になりました。

 

この本は、夕書房独自の着眼点で一年をかけ、サーカスメンバーだけに留まらず、 美術家、建築家、画家、

写真家、俳優、映像作家、パン職人など、総勢22名への取材を重ね作り上げられた330ページにわたるもので、

面白い言葉とアイデアが散りばめられた、読み応えのある内容の本になっていると思います。

​是非、お手に取って頂けますと幸いです。

「これはひとつの、社会運動です」
――音楽家の一言に導かれ、 私は「仕立て屋のサーカス」をめぐる旅に出た。

その公演に魅了された人々の語りから立ち上がるのは、舞台体験を超えた多層的な世界。
これは、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。

☆ Online shop 限定 メンバー直筆サイン入りポストカード付

「 メンバー直筆サイン入りポストカード 」付き書籍は、予想以上の反響をいただき当初予定していた分は一時完売致しましたが、今後も引き続き製作、販売をさせて頂くことに致しました。

 

「 したてやのサーカス 」

曽我大穂=監修協力 、夕書房・髙松夕佳=聞き手・編 、佐々木暁=装幀 、三田村亮=写真

 

 

四六判変型/上製

328頁/カラー口絵8頁

 

■ Price … ¥2,200(税込)

■ Delivery … お支払い完了から、7日以内発送

■ 送料別途:ゆうパケット¥360(税込)

■ 支払い方法:クレジットカード

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【証言者たち】

石川直樹 (写真家) ミロコマチコ (画家) 原田郁子 (音楽家)

小金沢健人 (美術家) 中嶋朋子 (俳優) 青柳拓次 (音楽家)

関根光才 (映像作家) 西谷真理子 (編集者) 石田悠介 (映像作家)

マテオ・フェイホー (NAVES MATADERO MADRID 芸術監督) ほか

「ぼくはこれを、社会運動のつもりでやっているんです」

立ち上げメンバーのこの一言がきっかけで、私が舞台芸術グループ「仕立て屋のサーカス」をめぐるインタビューを始めたのは、

2019年夏のことでした。

「仕立て屋のサーカス」は、2014 年の結成以来、1000年先まで続く舞台表現の萌芽を求めて実験を続けてきました。
演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもあるような独自の世界観は、国内はもとより、
スペイン、フランス等、海外でも喝采を浴びています。

 

しかし、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよいこの空間の背後に壮大なコンセプトがあることは、
あまり知られていません。

18歳以下は無料、撮影・録音はOK。

全席自由。椅子に座っても、舞台上に座っても構わない。

入口をくぐると、飲食に雑貨、古本などの市場が広がっている……。

 

「仕立て屋のサーカス」を通して彼らは何を伝えようとし、そして、その公演に魅了された人たちは何を受け取ってきたのか。

「許されてる感」がすごくあった――ミロコマチコ(画家・絵本作家)

自分の求めていたものが凝縮していた――中嶋朋子(俳優)

体に心地良い熱が残る、精神性を感じる祝祭――石川直樹(写真家)

社会の隅に隠れているものに目を向けたいという気持ちがにじみ出ている――関根光才(映像作家)

 

1年間にわたって集めた22の証言から見えてきたのは、観客の意識に変化をもたらし、社会を少しだけ変えていく、
単なる舞台芸術を超えた多層的な世界でした。

 

これは、どこか息苦しさのある今の時代にこそ贈りたい、
自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。


 

夕書房・髙松夕佳(聞き手・編)

 

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目次

はじまり

 

どこにも寄りかからず、すべてを含んだここにしかない景色 曽我大穂

 

精神性を感じる祝祭 石川直樹

許されている場所 ミロコマチコ×曽我大穂

もっといいやり方を探している 原田郁子×曽我大穂

別世界へ飛べる装置 小金沢健人

野原に建てる自分たちの小屋 関根光才

 

多様なまま共にあること スズキタカユキ

 

破壊の後に見える「美しさ」 西谷真理子×スズキタカユキ

すべてが溶け合う循環型の舞台 納谷新

あの場所にいられる 植田浩平

 

「すみっちょ」を楽しむレッスン ガンジー

 

ルールのないところから立ち上がる核心 中嶋朋子×曽我大穂

気の抜けないスリリングな舞台 青柳拓次×曽我大穂

あのとき飛び込んでよかった 手島すみれ

発酵し続ける生命体 勝見淳平

 

古代と現代をつなぐ非日常空間 渡辺敬之

 

人生の本質を追体験する小屋 石田悠介

名前を持たない旅人たち マテオ・フェイホー

妥協のない手づくり集団 小寺史郎

手探りでつくりあげるよろこび 大神崇

 

強度のある表現と長く続くルールを求めて 曽我大穂

七年目のディスカッション 曽我大穂×スズキタカユキ

 

それから

 

仕立て屋のサーカスのあゆみ

出店者リスト

仕立て屋のサーカス- circo de sastre -

音楽家×裁縫師による音と布のサーカス。

曽我大穂、ガンジー、Suzuki Takayuki。
この3人によって生み出される物語舞台。
 
これまでに何度か共演したのち、 その場で生み出される瞬間のエネルギーを大切にし、
新たなグループ「circo de sastre(シルコ・デ・サストレ)=スペイン語で “仕立て屋のサーカス”」として2014年より活動を開始する。

本来、表現とは、分化され整理されていないもので、

人の衝動や、思いのエネルギーの塊のようなものであるのだろうという考えから、

様々な表現が混在するありのままの姿で伝えていくことを重視し、

過剰な演出、作為的な行為をせずに、だた一心不乱に物作りの姿を見せていく。

演じるのではなく、動きの真実を見せることをコンセプトとしている。

空間があり、音楽があり、光と影があり、衣服があり、料理があり、、、、、

人の周りにあるすべてのものを使って、何か心を揺さぶられるような感動を与えられる瞬間を作り上げようとし、

自分達が消えて、時代が変わっても、永く残っていく、1000年続く表現の根元を求めて、

普遍的でありながら新しい表現方法を追求し続けている。

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